長谷寺様式は、左手に水びょうと右手に念珠と錫杖を持っておられます。
同じ菩薩様である地蔵菩薩の力をも併せ持つ!ということなのですね。
そして、蓮台ではなく方形の台座・大盤石座に立つ姿は「長谷寺式観音」と呼ばれます。
観音菩薩、地蔵菩薩共に菩薩様は衆生を救う役目を背負われています。
その観音様とお地蔵様の力を併せ持つということで、全ての困っている衆生を救う力強い「十一面観音菩薩様」です。
【琵琶湖とご縁が深い長谷寺の十一面観音】
長谷寺の見上げるほど大きい十一面観音菩薩像は10メーターを越える大きな大仏。
その材は琵琶湖に流れ着いた楠木の大木を貰い受けた「徳道上人」が万民の幸せを願って天平元年(729)何に完成したと伝えられています。
今回制作させていただく十一面観世音菩薩像も縁あって安曇川の大木を譲り受けた楠木材で制作させていただきました。楠木は材の木目が暴れたりして、なかなか良い材に巡り合うのは難しいのですが、この楠木はとても綺麗な木目の楠木で一目見て購入させていただき、大切に保管していました。
そしてこの不思議なご縁をいただき、制作に至りました。
https://youtu.be/RH_OnmVgomA?si=MRpO7tP2zI0f5fa8
美しい十一面観世音菩薩像が彫り上がりお力添えいただいた方々に感謝申し上げます。